ちば産学官連携プラットフォーム「⾼等教育のグランドデザイン」2026年度審議中間とりまとめ
ちば産学官連携プラットフォームでは、プラットフォーム参画校による2030年までの『第2期中⻑期計画』を、2026年に策定しました。これは中央教育審議会による「グランドデザイン答申」および「知の総和答申」踏まえて策定されたものであり、ちば産学官連携プラットフォームの参画校が所在する千葉市域における⾼等教育のグランドデザインを⼤胆に描き、地域における⾼等教育機関の役割を再確認するとともに、参画校の強みと弱み、千葉市地域の課題を整理し、共通認識とすることを⽬指しました。また、この『第2期中⻑期計画』を、産学官連携を通じたプラットフォームの事業計画の「⼟台」としながら、具体的な取り組みが進んでいます。このことから、当プラットフォームでは、『第2次中⻑期計画』を、「グランドデザイン答申」等を踏まえた高等教育改革の活動の「軸」と位置付け、定期的に点検・評価・検証・改善を進めています。
ちば産学官連携プラットフォームでは、特に千葉県内の18歳人口の動向を捉えながら、グランドデザイン答申に基づく、地域連携プラットフォームの在り方について継続的に検討を進めるとともに、下記のFD/SD研修会や運営委員会において定期的に議論してきました。本審議まとめでは、その議論について公表いたします。なお、議論にあたっては、共同のFD・SD研修会を開催し、その研修内容について毎年9月に運営委員会で議論を行い、そこで得られた意見をとりまとめています。
2026年度の意見交換の基礎となったのは、9月2日に開催した、今年度第2回共同FD・SD「2040年に向けた高等教育のグランドデザインへの視点」(講師:帝京平成大学・庄司一也氏、敬愛大学・敬愛短期大学・藤森孝幸氏)による講義で、会議参加者には事前にオンデマンドで講義内容を視聴していただきました。
庄司氏の講義では、2018年以降の高等教育改革の流れを、独自に3段階に整理して提示されました。
| 第一段階 | 2018〜2019年頃 | 理念提示:「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」答申により将来像を提示 |
| 第二段階 | 2020〜2024年頃 | 制度整備:ガバナンスマネジメント、内部質保証、 IR、教育 DX の充実 |
| 第三段階 | 2024年以降(現在) | 再編・連携:大学間連携・地域構想推進プラットフォームへの移行 |
その上で、「なぜ今、大学間連携」なのかという点について、「18歳人口の減少が、予測から現実の問題となり、単独大学がすべての教育・研究・地域貢献を担い続けることが困難になっているこ
と」「各大学の競合時代から、「個別最適」ではなく「地域最適」を目指す時代へシフトしていること」「財政制約・教員確保・社会人教育対応など、共通課題を地域全体で分担・共有することが不可欠であること」を挙げました。
また、第2期中長期計画で述べているとおり、千葉(市、県)の強みと課題を整理されました。
💪 強み・特徴
- 大学21校、短期大学8校、専門職大学1校、計30校が集積
- 医療・看護・福祉・教育・情報・ビジネスなど幅広い専門分野
- 首都圏近接という立地的優位性
- 豊富な産業資源・地域資源
⚠️ 共通課題
- 首都圏との競合による学生確保の難しさ
- リカレント教育・社会人の学び直しへの対応
- 地域への就労定着・地域人材育成
- IR・データ活用の実践的活用
- 地域課題への具体的な対応策の欠如
ちば産学官連携プラットフォームへの期待
庄司先生は、プラットフォームがすでに共同 FD/SD・共同 IR・単位互換・地域連携など充実した実績を持つことを高く評価したうえで、今後さらに期待される役割として以下の四点を提示した。
- 2040年の千葉県の高等教育ビジョンを地域として共有・形成する
- 各大学・短期大学の強みを踏まえた地域内での役割分担を明確化する
- プラットフォームとして共同で取り組む優先課題を特定・設定する
- 地域構想推進プラットフォームへの対応方針を検討し、連携の在り方を議論する
この研修の受講を前提に行われた意見交換では、参画校の運営委員から、「地域の若年層が出身地域を離れている現状」や「個々の大学が有する専門性を高める必要性」、「個別大学での取組には限界があり、各大学の強みを活かしたプラットフォームとしての協力の必要性」などの言及が多数ありました。また、包括連携協定のパートナーである千葉市(政策調整課)からは、「千葉市での学び、働くことの促進」や「リカレント、リスキリング事業の充実」についても意見が述べられました。同じく包括連携協定のパートナーである千葉商工会議所(経営支援課)からは、中小企業支援をする立場から、大学から力を借りながら千葉県内の企業への就職促進を進めたいという言及がありました。
会議の席上だけでは直ちに結果が出せるものではありませんが、活発な意見交換により、今後の取り組みに活かしていくことを確認しました。
以上
過去の審議まとめ
2025年度 ちば産学官連携プラットフォーム「高等教育のグランドデザイン」審議まとめ
2024年度 ちば産学官連携プラットフォーム「高等教育のグランドデザイン」審議まとめ
2023年度 ちば産学官連携プラットフォーム「高等教育のグランドデザイン」審議まとめ
